株式会社ディライト(本社:東京都新宿区、代表取締役:高橋亮)は、2025年10月23日に「葬儀業界におけるAI引用傾向調査」を公開いたしました。
本データは、ChatGPTとGoogle AIモードが葬儀社をどのように引用しているかを詳細に分析し、AIに選ばれるための戦略をまとめたものです。
- ChatGPTはポータルサイトを引用し、Google AIモードは葬儀社の公式HPを引用
- ChatGPTがポータルサイトを引用した割合は47.84% 、葬儀社の公式HPを引用したのは23.45%
- Googleの「AI モード」が最も引用したのは葬儀社の公式HPで、割合は38.27%
- 「AI モード」で次に多かったのはマップで23.71% ポータルサイトは16.02%
【地域ごとの違い:関東と関西で異なる結果に】
- 大阪市ではChatGPTがポータルサイトから69.06%引用、公式HPはわずか2.16%
- 名古屋市ではGoogle AIモードがマップから37.80%引用
- 東京都の市区町村では、両AIともに公式HPとポータルサイトがほぼ同じ割合で引用された
【コラム記事が主な引用対象に】
- 第三者が掲載している葬儀社の一覧ページの割合が51.9%と最も多い、次いで葬儀の情報を解説したコラム記事のページが20.9%
- お客様の声や事例を掲載したページはほとんど引用されなかった
調査の背景:AI検索時代の到来と葬儀業界の課題
2025年9月9日、Googleは「AIモード」を日本語で提供開始しました。
この新機能は検索システムに組み込まれ、これまでAIに関わりがなかった利用者も一般的に利用できるようになりました。
さらに、2025年10月22日にはOpenAIが検索ブラウザ「Atlas」を発表し、ChatGPTの利用は増加すると予想されています。
こうした背景から、葬儀業界においても「AIO・LLMO対策がどれだけできているか」が集客に大きく影響します。
しかし、どのようなWebサイトがAIに引用されやすいのか、地域ごとの違いはあるのかといったデータは、これまで明らかになっていませんでした。
株式会社ディライトは、葬儀業界に17年間携わってきた経験を活かし、専門家の視点からAIの引用傾向を詳細に調査。
その結果を皆様に役立てていただくため、調査データを無料公開いたしました。
<調査概要>
調査名:葬儀業界におけるAI引用傾向調査
調査元:株式会社ディライト
調査期間: 2025年9月28日~10月14日
検索回数: 128回
引用URLの総数: 2,831件
調査方法:
・ChatGPT
モデル:GPT-5
プロンプト:「〇〇でおすすめの葬儀社は?」 〇〇に各市区町村名を入力
・Googleの「AI モード」
プロンプト:「〇〇 葬儀」 〇〇に各市区町村名を入力
・各回答で明示された参照先URLを、RPAを用いて自動的に収集・分類
サイトカテゴリの区分:
ポータルサイト: 「葬儀の口コミ」「いい葬儀」「安心葬儀」など
葬儀社の公式HP: 葬儀社が運営するウェブサイト
第三者サイト: 「mybest(マイベスト)」などのランキングサイトや各個人が運営するブログ(noteやAmebaなどのブログサービスを除く)
マップ: 「Googleマップ」や「NAVITIME」などの地図情報サービス
仲介サイト: 「小さなお葬式」や「よりそうお葬式」など、葬儀社への仲介サービスを運営するサイト
自治体・公的: 市役所や区役所など各自治体のサイト
【引用・転載時のお願い】
本調査を含め、データや調査内容を引用される際は、以下クレジットと掲載リンクの記載をお願いします。
『株式会社ディライト』の調査によると…
リンク先<https://delight.co.jp/news/ai-sougidata/>
調査結果の詳細
本調査の最も重要な発見は、ChatGPTとGoogle AIモードで引用するサイトの種類が大きく異なる点です。
ChatGPTはポータルサイトを、Google AIモードは公式HPを引用
サイトカテゴリ別 引用回数
調査概要
- 調査名:葬儀業界におけるAI引用傾向調査
- 調査元:株式会社ディライト
- 調査期間:2025年9月28日~10月14日
- 検索回数:128回
- 引用URLの総数:2,831件
AIによる全体的な傾向の違い
調査概要
- 調査名:葬儀業界におけるAI引用傾向調査
- 調査元:株式会社ディライト
- 調査期間:2025年9月28日~10月14日
- 検索回数:128回
- 引用URLの総数:2831件
ChatGPTの引用傾向:
ポータルサイトを引用した割合:47.84%(ほぼ半数)
葬儀社の公式HPを引用した割合:23.45%
第三者サイトを引用した割合:14.42%
Google AIモードの引用傾向:
葬儀社の公式HPを引用した割合:38.27%(最多)
マップを引用した割合:23.71%
ポータルサイトを引用した割合:16.02%
この結果から、ChatGPTに引用されるためにはポータルサイトへの掲載が有効です。
Google AIモードに引用されるためには、Googleマップへの情報掲載と公式HPのコンテンツ拡充が必要なのがわかります。
どちらのAIも、SNSやnote、アメーバブログなどのブログサービス、Wikipediaからはほとんど引用しない傾向も明らかになりました。
地域ごとに異なるAIの引用傾向
特に興味深い発見は、AIの引用傾向が地域ごとに大きく異なる点です。
大阪市の引用傾向
調査概要
- 調査名:葬儀業界におけるAI引用傾向調査
- 調査元:株式会社ディライト
- 調査期間:2025年9月28日~10月14日
名古屋市の引用傾向
調査概要
- 調査名:葬儀業界におけるAI引用傾向調査
- 調査元:株式会社ディライト
- 調査期間:2025年9月28日~10月14日
東京都町田市の引用傾向
調査概要
- 調査名:葬儀業界におけるAI引用傾向調査
- 調査元:株式会社ディライト
- 調査期間:2025年9月28日~10月14日
大阪市の特徴:
Google AIモード:葬儀社の公式HPが50%と非常に高い割合で引用
ChatGPT:ポータルサイトが69.06%と圧倒的に多く、公式HPからの引用はわずか2.16%
名古屋市の特徴:
Google AIモード:マップからの引用が37.80%と最も多く、次いで公式HPが33.54%
ChatGPT:ポータルサイトからの引用が60.31%、次いで仲介サイトが15.27%
東京都の市区町村(町田市の例)の特徴:
大阪市や名古屋市と異なり、ChatGPTとGoogle AIモードのどちらにおいても、ほぼ同じ割合で公式HPとポータルサイトが引用されました。
ChatGPT:ポータルサイト36.47%、公式HP34.12%、仲介サイト17.65%
Google AIモード:マップ38.42%、公式HP28.42%、ポータルサイト12.11%
この結果は、AIが各地域のキーワードに対して必要な情報を判断しているのを示しています。
そのため、葬儀社は各地域の特性に応じたコンテンツの最適化が必要です。
コラム記事が主な引用対象に
引用されたページをカテゴリー別に分析したところ、以下のような結果となりました。
ページカテゴリ別 引用回数
調査概要
- 調査名:葬儀業界におけるAI引用傾向調査
- 調査元:株式会社ディライト
- 調査期間:2025年9月28日~10月14日
- 検索回数:128回
- 引用URLの総数:2,369件
※自治体などのページ除く
最も多く引用されたページカテゴリー:
第三者が掲載している葬儀社の一覧ページ:51.9%(最多)
葬儀の情報を解説したコラム記事のページ:20.9%
お客様の声や事例を掲載したページ:ほとんど引用されず
サイトカテゴリごとに異なる引用傾向
また、葬儀社の公式HPとそれ以外のサイトでは、以下のような傾向で引用されるのがわかりました。
公式HP引用の場合の引用ページカテゴリ
調査概要
- 調査名:葬儀業界におけるAI引用傾向調査
- 調査元:株式会社ディライト
- 調査期間:2025年9月28日~10月14日
- 引用URLの総数:836件
第三者サイト・その他の引用ページカテゴリ
調査概要
- 調査名:葬儀業界におけるAI引用傾向調査
- 調査元:株式会社ディライト
- 調査期間:2025年9月28日~10月14日
- 引用URLの総数:1515件
これらの結果から、葬儀社は自社の情報を第三者の葬儀社一覧ページに掲載してもらうと、AIから引用されやすくなることがわかりました。
さらに、自社のHPで利用者が気になる葬儀の情報や最新のトピックを掲載しておくと、AIを通じて利用者との接点を増やせることも明らかになりました。
AI時代の集客は「公式HP+ポータルサイト」の最適化が重要に
調査データからも明らかなように、AI時代は自社の公式HPを整備するだけでなく、ポータルサイトへの掲載と運用がより重要になっています。
「葬儀の口コミ」は、掲載費無料で利用できる葬儀社向けのポータルサイトです。
口コミや事例を通じて、自社の強みを利用者やAIに正しく伝えることができます。
また、株式会社ディライトでは、葬儀社のAI検索(AIO)対策を支援する取り組みも行っています。
「葬儀の口コミ」への掲載やAI対策に関するご相談は、ぜひお気軽にお電話やメールでお問い合わせください。
株式会社ディライト
広報担当:前田・福田
電話:03-6380-6090
メールアドレス:info@soogi.jp