ディライトにおける ChatGPT-o1pro 活用への取り組み

近年、AI技術の進歩はめざましく、チャットボットや画像解析、音声認識など、さまざまな業務領域で大きなインパクトを与えています。その中でも ChatGPT-o1pro は、紙資料の読み取り、特に手書き文字の認識精度に優れたAIサービスとして大きな注目を集めています。

ディライトでは、朝礼をはじめとする社内ミーティングで積極的にAI活用の情報を共有しており、先日も ChatGPT-o1pro の導入について検討が行われました。今回は、そこから見えてきたディライトの具体的な活用シーンや導入に向けた議論・計画についてご紹介します。

高精度OCRへの期待

紙の書類や手書きメモのデジタル化においては、従来のOCRサービスを利用していても、文字が崩れていたり、年配のお客様の達筆な文字などによって誤認識が多発し、結局は人手で修正をしなければならない状況が頻繁に生じていました。

ChatGPT-o1pro が注目された理由は、その高精度な手書き文字認識エンジンです。これにより、これまで煩雑だった手入力・修正作業の大幅削減が期待されています。

期待される効果

• 変換精度の向上：特に崩れた筆跡への対応力が高い
• 作業負荷の軽減：人手による修正や入力作業を最小化
• 業務スピードの向上：データ化→分析までの時間短縮

ディライトでの具体的な活用シーン

1. 顧客アンケートの手書き回答

高齢者の方を中心に、独特の筆跡や崩れた文字で書かれたアンケート用紙は誤認識が多く、従来はスタッフが半ば手入力で対応していました。

しかし、ChatGPT-o1pro による高精度のOCRが活用できれば、集計・分析への移行がスムーズになり、より迅速な顧客対応や施策立案が可能になります。

2. 会議議事録やフィールドノートのデジタル化

社内ミーティングでの走り書きや、プロジェクト現場でのフィールドノートなど、紙ベースで残される情報は意外と多いものです。これらもスキャンして一括テキスト化できるため、情報整理やナレッジシェアが格段に進み、社員同士のコラボレーションがより活発になると期待されています。

朝礼での議論と導入計画

ディライトでは、朝礼で ChatGPT-o1pro を話題にした際、「最終チェックは人が行うハイブリッド運用が、現実的な第一歩」という意見が多く上がりました。これは、OCR結果をそのまま社内システムに反映するのではなく、人間が最終的に目を通し、誤りやデータ欠損を補正するといった形で、導入リスクを軽減しようという考え方です。

具体的には、一部部署でのパイロット運用を開始し、その結果をもとに社内全体へ拡大していく段取りが検討されています。

今後の展望：AIエージェント活用の第一歩

ディライトでは、ChatGPT-o1pro によるOCR自動化を 「AIエージェント活用」の第一歩 と位置づけています。以下のようなステップを通じて、さらなる効率化と新しい価値の創出を目指します。

1. 手書き文字の高精度デジタル化

• 紙の資料・メモのスキャン → テキスト化プロセスを高速化

1. 他のAIツールとの連携

• 生成AIによる要約・分析
• カスタマーサポート用チャットボットへの情報提供など

1. 生産性向上と業務フロー改善

• データ入力に割かれていた時間を削減し、社員がよりクリエイティブな業務に集中

完全に人手を介さない「無人化」には課題が残るものの、「AIと人のハイブリッド運用」を適切に設計することで、大幅な業務効率化が図れるとの期待が社内に広がっています。

まとめ

ディライトでは、これまで手間と時間がかかっていた手書き情報のデジタル化を ChatGPT-o1pro で効率化し、業務全体の生産性を高めることを目指しています。まずは限定的な領域でのパイロット運用を通じて課題を洗い出し、段階的に社内全体への展開を進める方針です。

紙ベースの作業が根強く残る企業にとって、強力なOCR機能を持つAIサービスは大きな変革の可能性を秘めています。ディライトでは、この取り組みを「AIと人の協働による新しい業務のかたち」と位置づけ、今後さらに最適な運用設計と連携強化を進めていく予定です。変革の先にある新たな価値創出と働き方の進化に、どうぞご期待ください。

【ポイント整理】

• 高精度OCR導入の背景
  従来のOCRでは崩れた文字に対応しきれず、修正作業が発生
• 導入検討とハイブリッド運用
  一部部署からの試験導入 → 人による最終確認
• 今後の展開
  AIツール連携による要約・分析、チャットボット連携などでさらなる効率化へ
• 課題と対策
  セキュリティ・コスト・運用ルール整備などを慎重に検討
• 最終目的
  新しい働き方を創出し、社員が付加価値の高い業務に集中できる環境の実現

以上のように多角的な視点を踏まえ、ディライトでは今後も ChatGPT-o1pro をはじめとする先端AI技術の導入検討を進め、組織の成長と新たな価値創造を目指していきます。