【AI検索計測ツール】「otterly.ai」が登場|機能と使い方について徹底解説【AIO】

ChatGPTなど生成AIの登場により、ユーザーが知りたい情報を“AIに直接たずねる”機会が増えています。

  • 「〇〇市でおすすめの葬儀社は?」
  • 「葬儀費用の相場を教えてほしい」

といった質問に対して、AIが情報をまとめて回答するのが当たり前になりつつあります。
こうした状況では、単にGoogle検索で上位を目指すSEO対策だけでは不十分。AI検索における上位表示・推奨を狙う対策――いわゆるAIO(AI Optimization)を意識した取り組みが今後の集客のカギになるでしょう。

そこで注目されているのがChatGPTをはじめとするAIが実際にどんな回答を生成しているかを把握・計測できるツールのOtterly.aiです。

執筆者


株式会社ディライト
AIOコンサルタント|高橋丈太郎

大学在学中からSEO、ウェブデザイン、AI検索を独学で研究。大学卒業後、株式会社ディライトに入社。入社後1年で「AI検索ラボ」をリリースし、革新的なAIソリューションを次々と生み出す。

目次

Otterly.aiとは何か

Otterly.aiは、AIによる検索結果で自社がどのように扱われているかを自動で追跡・分析してくれるサービスです。
具体的には、以下のようなAIプラットフォームに対して、指定したキーワードで定期的に検索を行い、

  • ChatGPT
  • Perplexity
  • Googleの生成AI検索(SGE)

それぞれの回答を収集し、「自社名が何回出ているか」「どんな評価が書かれているか」「参照元リンクはどこか」などをまとめてレポート化します。これまで手動でしか確認できなかったAI回答の内容を、週ごとや月ごとに自動記録することで、AIO対策をより戦略的に進めるための基盤を提供してくれるのです。

Otterly.aiの実際の画面

ChatGPTの回答

「練馬区でおすすめの葬儀社を教えてください」というプロンプトに関する回答や分析が表示されます。

  • Search Volume:検索ボリューム(この質問がどのくらいされているか)
  • Search Result For ChatGPT:実際のChatGPTの回答
  • Snapshot:回答のスクリーンショット
  • Link Tracking:ChatGPTの引用をリスト化したもの
  • Brand Ranking:回答から商品・サービスの優位性の基準

AIOにとって、Brand Rankingの上位を目指すことが重要な指標だと考えられます。

Perplexityの回答

Googleの回答

Otterly.aiの主要機能

Otterly.aiには、葬儀社には特に役立つ4つの機能があります。
ここではそれぞれを簡単に解説し、どのように活用できるかを見ていきましょう。

AI回答の自動追跡

手動でChatGPTやGoogleのAI検索にアクセスすることなく、Otterly.aiはあらかじめ設定したキーワードに対するAIの回答を定期的に取得し、その変化を追跡できます。

  • 例1:「〇〇市で葬儀社のおすすめを教えて」
  • 例2:「〇〇県での葬儀の費用相場を教えて」
  • 例3:「〇〇区の家族葬の流れは?」

このようなフレーズを登録することで、自社名の登場頻度や順位を日・週・月単位で比較できます。

これにより、AIがどの情報を参照しているのかを把握し、ホームページのコンテンツを最適化することが可能になります。
例えば、AIがGoogleマップや口コミサイト、葬儀関連のポータルサイトに掲載されている情報を引用している場合、それらの情報を定期的に見直し、最新かつ正確な内容に更新することで、自社の露出を強化できます。

さらに、変更した文言がAIの回答にどのように影響を与えるかをOtterly.aiでモニタリングし、結果を検証することができます。もし変化が見られなければ、別の改善策を講じて再検証し、変化があればその施策を継続・強化することで、最適な戦略を構築できます。このように、PDCAサイクルを回しながら効果的な施策を積み重ねることで、AI検索における自社のプレゼンスを最大化できるのです。

リンク・出典の追跡

AI回答が引用しているWebサイトや口コミ情報などのURL一覧を自動で取得します。
ChatGPTが情報をなんらかのサイトから引用していた場合、そのサイトのURLを一覧で確認することが可能。

どの情報源をAIが重視しているのかが分かれば、そこに掲載されている情報源へのアプローチや更新、口コミの獲得・管理に注力できるでしょう。

競合分析とランキング可視化

複数の葬儀社名が回答に並ぶ場合、どの順番で紹介されているかを追跡します。

先週は「A社→あなたの会社→B社」の順だったのが、今週は「B社→A社→あなたの会社」になっているといった細かな変化を折れ線グラフや表で一目で把握できるため、競合動向への素早い対応が可能です。

検索結果のスナップショット保存

生成された回答のテキストや画面を画像として保存しておけるため、

  • 「あのときは確かにAIが自社をトップに挙げていた」
  • 「この回答に載っていた情報源は今と違う」

といった検証を後から振り返りやすくなります。AI回答は頻繁に変動するので、履歴を記録しておくことは対策の要となります。

Otterly.aiの使い方

STEP

公式サイトにアクセス

STEP

メールを入力しアカウント作成

名前のフルネームとメールアドレスを入力もしくは、Googleアカウントでアカウント作成を行う。

※注意 2025年3月1日現在 アカウント作成はビジネスメールでの登録のみ対応
@gmail.com のような個人用のメールアドレスでは登録できません。

STEP

トップページで「ADD SEARCH PROMPT」をクリック

アカウントを作成後、管理画面へアクセス。
ここから「ADD SEARCH PROMPT」をクリックします。

STEP

プロンプトを入力

「ADD SEARCH PROMPT」をクリック後、画像のような画面が現れます。
ここに計測したいプロンプトを入力します。

  • 例1:「〇〇市で葬儀社のおすすめを教えて」
  • 例2:「〇〇県での葬儀の費用相場を教えて」
  • 例3:「〇〇区の家族葬の流れは?」

入力が完了したら、「CREATE PROMPT REPORT」で決定します。

STEP

しばらく待つ

決定後、リストが生成されます。
このリストの制作には大体5分ほどの時間がかかりました。そのため、コーヒーなどを片手にゆったりと待ちましょう。

STEP

完成

しばらくすると完成。
ここからあらゆる情報が閲覧できます。

Otterly.aiの値段比較

プランLiteStandardPro
月額料金$29 / 月$189 / 月$989 / 月
検索プロンプト数101001,000
国別モニタリング
検索プロンプトリサーチ
AI概要・ChatGPT・Perplexityの
プロンプトモニタリング
週間ブランド言及数・ランキング
ブランド感情分析
週間リンクトラッキング
リンク分析&エクスポート

Otterly.aiは無料でも利用できますが、無料ユーザーは検索プロンプト数は「5個」までとなります。
まずは試しに使ってみて、活用方法が確立してから有料モデルを課金するのが良いでしょう。

ただし、有料ユーザーとなっても変更点は検索プロンプト数のみ
検索プロンプト数が5個→10個→100個→1,000個と料金によって10倍増えます。

Otterly.aiの葬儀業界での活用事例

Otterly.aiは、中小規模の葬儀社から全国展開の大手まで幅広く利用することができます。

たとえば、「市町村名×葬儀社」という重要キーワードを数個だけ設定してAI上の露出をモニタリングしたり、複数拠点を持つ企業なら数十~数百のキーワードを登録してエリアごとの違いをチェックしたりと、導入の仕方は柔軟です。

株式会社ディライトの例

株式会社ディライトでは、提供するサービス「葬儀のウェブ担当」においてOtterly.aiを活用しています。特に、葬儀社向けのAIO(AI最適化)対策を徹底的にサポートする「プレミアムウェブ担当プラン」の中で、主要なツールとして導入されています。

このサービスでは、葬儀社のAIO対策を代行するだけでなく、その施策が本当に効果を発揮しているかを検証するためにOtterly.aiを活用し、検索結果の変化を細かく分析しています。これにより、AI検索での自社の露出を最大化し、継続的な改善を行うことが可能になっています。

Otterly.ai導入時に知っておきたいポイント

Otterly.aiを利用すれば、AI検索上でどのように会社名やサービス内容が表示されているかを「見える化」できます。そのため、対策を効率よく打ちやすいという利点があります。ただし、以下のような点に留意することも大切です。

  • AI検索の利用率はまだ未知数
    • シニア層が多い葬儀業界でどれほど早くAI検索が普及するかは不透明です。
      ただし、競合がまだ少ない今こそ、先行者として動くチャンスとも言えます。
  • AI回答は不安定かつ頻繁に変わる
    • ChatGPTやGoogleのアルゴリズム変更、学習データの追加によって回答が日々変わる可能性があります。短期的な変動だけに左右されず、長期の傾向を見ることが重要です。
  • 情報整備は必須
    • Otterly.aiで自社名の露出度が低いことが分かったら、まずは自社サイト・口コミサイト・Googleビジネスプロフィールなどの情報を更新しましょう。AIに誤った住所や古い価格情報が学習されるのを防ぐためにも、公式データの整備が欠かせません。

まとめ

AI検索が当たり前になる時代を迎え、従来のSEO対策だけでは「AIに選んでもらう」仕組みづくりは難しくなりつつあります。

そんな中で、「Otterly.ai」は「AIがどんな回答を出しているか」を自動で見える化し、自社の露出を高めるために具体的な施策を検討できる貴重なツールです。

特に葬儀業界はまだAIO対策を実施している企業が少ないのが現状。そのため、今から動き出すことで先行者利益を獲得できる可能性が高まります。試しに数個のキーワードを登録し、週単位のレポートをチェックするだけでも、AIから見た自社の立ち位置を一気に把握できるでしょう。

将来に向けた新たなウェブ集客経路として、ぜひOtterly.aiを活用し、AI時代の葬儀マーケティングに一歩先んじてみてはいかがでしょうか。

監修


株式会社ディライト
最高技術責任者|川合真人

AI検索分野における先駆者。SEOコンサルタント、UI/UXデザイナー、フロントエンドエンジニアとして豊富な経験を持つ。東京理科大学を卒業後、多くの葬儀社のウェブ集客を成功に導き、葬儀業界の発展に大きく貢献。AI検索業界でもその評価は高い。

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