株式会社ディライト(東京都新宿区、代表取締役:高橋亮)は、2024年から2025年にかけて葬儀業界の透明性向上を目的とし、全国の一般消費者3,000人を対象とした葬儀の費用に関する調査を計3回実施いたしました。
調査の結果、葬儀費用の全国平均は131.9万円であることがわかり、さらに地域によって最大30万円近い差があることが明らかになりました。また、参列者が150人を超える大規模葬儀では、4割以上が300万円以上かかったと回答しており、消費者の持つ「葬儀費用のイメージ」と実際の金額には大きな乖離があることが確認されました。
本日、調査結果の概要を発表します。
<調査概要>
【調査内容】計3回の調査(「葬儀費用に関する調査」・「全国の葬儀の違いに関する調査」・「北海道・沖縄の葬儀の違いに関する調査」)
【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】3,025人
【調査対象】調査回答時に「喪主を務めたことがある」または「参列経験がある」と回答した男女
【調査元】葬儀の口コミ(https://soogi.jp/)
【モニター提供】PRIZMAリサーチ
【引用・転載時のお願い】
本調査を含め、データや調査内容を引用される際は、以下クレジットと掲載リンクの記載をお願いします。
『葬儀の口コミ』の調査によると…
リンク先<https://delight.co.jp/news/cost-data/>
葬儀費用の全国平均は約131.9万円|形式ごとの相場
葬儀形式別 費用分布
葬儀費用の全国平均は、約131.9万円※1です。
北陸地方は約137.4万円※2、東北地方は約123.8万円※2、九州地方は約123.6万円※2、北海道地方は約122.4万円※3、関西地方は約113.7万円※2、首都圏は約112.4万円※2、沖縄地方は約108.3万円※3と地方によって30万円近くの差があります。
(※1「葬儀費用に関する調査」対象期間:2024年9月5日~2024年9月6日 PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査)
(※2「全国の葬儀の違いに関する調査」対象期間:2024年9月18日~2024年9月20日 PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査)
(※3「北海道・沖縄の葬儀の違いに関する調査」対象期間:2024年9月5日~2024年9月6日 PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査)
参列者ごとの平均費用|150人以上の葬儀では300万円以上が相場に
費用別参列者数分布
葬儀費用と参列者の関係性を調査したところ、以下のような結果となりました。
【葬儀費用別・最も回答の多かった参列者数】
10万円未満:10人未満(51.7%)
10万~30万円未満:10人未満(50.0%)
30万~60万円未満:10~30人未満(35.0%)
60万~90万円未満:10~30人未満(31.4%)
90万~120万円未満:10~30人未満(34.7%)
120万~150万円未満:10~30人未満(35.7%)
150万~180万円未満:30~50人未満(21.3%)
180万~210万円未満:30~50人未満(21.7%)
210万~240万円未満:90~120人未満(15.9%)
240万~270万円未満:30~50人未満(38.1%)
270万~300万円未満:10~30人未満(25.0%)
300万円以上:150人以上(40.4%)
※各費用帯ごとに「最も多かった参列者数の回答」と、その費用帯内での割合を示しています。
例:「300万円以上:150人以上(40.4%)」は、300万円以上と答えた人のうち、40.4%が「参列者150人以上」と回答したことを示しています。割合が大きいほど、その費用帯における代表的な傾向です。
数十万円の規模の葬儀では、参列者数が10~30人未満が最も多い結果となりました。
一方150万円を超える高額な葬儀では、必ずしも参列者が多いわけではありません。
ただし、参列者数が150人以上を超えるような大規模な葬儀では、ほとんどの方が300万円以上かかったと回答しました。
葬儀をあげた場所別の費用|自宅葬では価格が抑えられる傾向に
葬儀場所別 費用分布
葬儀専門の会館の費用分布
• 90万円~120万円未満が最多で、中価格帯での利用が中心
• 30万円~150万円の範囲に約66%が集中している
地域のコミュニティ会館の費用分布
• 30万円~60万円が最多だが、幅広い価格帯に分布している
• 件数は少ないものの、多様なニーズに対応している
自宅の費用分布
• 会場費がかからない分、他の葬儀形式より費用を抑えられる
• 故人との最後の時間を自宅でゆっくり過ごせる
寺院の費用分布
• 90万円~120万円未満が最多で、中価格帯が中心
• 宗教的な儀式を重視する家庭で選ばれる
教会の費用分布
• 件数は少ないが、中価格帯での利用が中心
• 宗教的な背景を持つ家庭で選ばれる
集会所の費用分布
• 件数は少ないが、低価格帯から高価格帯まで幅広く分布
• 地域コミュニティとの関わりが深い家庭で選ばれる
その他の費用分布
• 30万円~60万円が最多で、比較的低価格帯
• ホール、施設等、多様な会場での葬儀が含まれる
葬儀をあげた場所として最も回答が多かったのが、葬儀専門の会館でした(全体の85%)。
葬儀をあげる場所によって費用は変わるのでしょうか?
- 会場別に最も回答の多かった費用帯
- 会場ごとの平均費用
ここでは、上記2つについて紹介します。
会場ごとの平均費用
葬儀をあげた場所別による、平均費用は以下の通りです。
【会場ごとの平均費用】
葬儀専門の会館:約118.8万円
自宅:約97.1万円
寺院:約127.8万円
教会:約93.3万円
地域のコミュニティ会館:約112.1万円
集会所:約138.8万円
その他:約78.6万円
一般的な会場である葬儀専門の会館と自宅、寺院では平均費用に差がありました。
分かりやすいのは、葬儀専門の会館と自宅で見られる約20万円の差です。
会場別に最も回答の多かった費用帯
【葬儀をあげた場所別に、最も多かった費用帯の回答(割合)】
葬儀専門の会館:90万~120万円未満(22.9%)
自宅:60万~90万円未満(19.4%)
寺院:90万~120万円未満(29.2%)
教会:90万~120万円未満(26.7%)
地域のコミュニティ会館:30万~60万円未満(21.4%)
集会所:10万~30万円未満、90万~120万円未満(同率25.0%)
その他:30万~60万円未満(28.6%)
※各場所ごとに「最も多かった葬儀費用帯」と、その場所内での回答割合を示しています。
例:葬儀専門の会館で葬儀をあげた人のうち、最も多かったのは「90万~120万円未満」で22.9%でした。
最も多かった費用帯の回答を平均費用と比べると、多くの方が100万円前後で葬儀をあげているのがわかります。
逆に考えると、100万円前後の費用があれば、希望の場所で葬儀をあげることが可能です。
葬儀をあげるまでの期間が空いても費用は変化せず|故人が亡くなってから葬儀をあげるまでの日数に対する平均費用
葬儀までの日数と費用の関係
• 3日以内(1-3日)で全体の約73%を占める
• 1週間を超える長期間のケースは稀で、全体の約1%
故人が亡くなってから葬儀をあげるまでの期間と費用の関係性を調査したところ、以下のような結果がわかりました。
【葬儀をあげるまでの日数に対する平均費用】
1日:約98.9万円
2日:約108.7万円
3日:約119.4万円
4日:約135.0万円
5日:約125.5万円
6日:約97.8万円
7日:約142.1万円
8日:約125.8万円
9日:約87.0万円
10日:約78.3万円
11日以上:約115.6万円
葬儀をあげるまでの日数で最も多かったのが、3日で37%でした。
一般的なイメージとして、葬儀までの日数が増えるほど費用も高額になる印象だと思います。
ですが、調査では日数が増えても葬儀にかかる平均費用はあまり変わらないのが分かりました。
葬儀をあげるまでの日数よりも、形式や参列者の数で最終的な金額が決まるのがわかるでしょう。
各地域ごとにより詳細なデータを見る場合
ディライトが運営する「葬儀の口コミ」では、今回お伝えした内容以外にも、詳細な調査データを公開しています。
特に費用は、大きく以下3つの調査で最新のデータを確認可能です。
「葬儀費用に関する調査」
葬儀の費用に関して全国的に調査した内容です。予算に対し、最終的な金額が高くなってしまう傾向にあるとわかりました。調査の内容を見ておくと、葬儀の予算を把握し、葬儀社選びに活かせます。
「全国の葬儀の違いに関する調査」
首都圏・関西・東北・九州・北陸を中心に、葬儀の文化について調査した内容です。特に関東圏と関西圏では、費用相場の違いや形式の違いが顕著に見られます。
「北海道・沖縄の葬儀の違いに関する調査」
地域特有の文化や費用相場、参列者数などについて調査した内容です。北海道と沖縄ならではの葬儀文化を知ることができます。
【引用・転載時のお願い】
本調査を含め、データや調査内容を引用される際は、以下クレジットと掲載リンクの記載をお願いします。
『葬儀の口コミ』の調査によると…
リンク先<https://delight.co.jp/news/cost-data/>
【本件に関する取材・お問い合わせ】
株式会社ディライト
広報担当:前田・福田
電話:03-6380-6090
メールアドレス:t-maeda@soogi.jp